青空の向こうを知っていますか?
8月に入ってから猛暑日が続くようになりましたね。
毎日起きたらセミの鳴き声が聞こえてきて「今年も夏が来たか」と実感させられます。
私は割かし山間に住んでいる身なので、虫のさざめきが都市とは違った喧騒を奏でていて、そのなか毎年窓から覗く打ち上げ花火を楽しみに待っていたりします。
昼間から空を見上げて過去の花火の思い出を引っ張り出しては投影していると、そのまま青い夏空に吸い込まれそうになります。
空って不思議ですよね。夜は、透き通って星空を映し出すのに昼間は何かを隠すように、光の散乱という言い訳をぶつけては青や赤で染め上げる。私たちは、その青空の向こうで何が起きてるのかを知ろうとはしないし、知る必要もない。
そんな夏空の一日。私は青空の向こうを覗こうと一枚の作品を描く。
「蒼のユートピア」